ナポリに苦しめられるも何とか勝利
ユベントスは2位ナポリとの直接対決を制し、勝ち点差を16に広げた。難しいアウェイのスタディオ・サン・パオロできっちり勝利をもぎ取り、結果を得てくるあたりはさすがの勝負強さである。
ナポリのカルロ・アンチェロッティ曰く「ウチが犯したミスは、1失点目の壁の作り方と、2失点目のセットプレーでの守備の乱れの2つだけ」。そんな相手のミスに付け入って2ゴールを挙げ、試合を制したのは確かにユーベだ。
いつもはクリスティアーノ・ロナウドが蹴ることの多い直接FKを、久々に蹴って枠へ入れたミラレム・ピャニッチの先制点も、相手のマークが乱れフリーになったところを突いてヘディングシュートを決めたエムレ・ジャンの追加点も、文句のつけようはなかった。
前半のうちにナポリのGKアレックス・メレトが退場となり、数的優位に立った上に前半で2点のリード。ユーベほどの強豪であれば、普段ならこれを絶対的なマージンにして逃げ切ってしまうところだ。
だがそれ以外はナポリの良い所ばかりが目立った。後半にわざわざ退場者を出してしまい、1点を返され、PKも献上する。これを外したロレンツォ・インシーニェのミスで、ユーベはなんとか勝ち点2を失わずに済んだ、というのが実情だ。
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