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Jリーグ 6年前

久保建英が相手に与え続ける恐怖心。チームを勝利に導くため、規格外の17歳が意識すること

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

「身体的にもレベルが上がっている」(湘南・杉岡)

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「レベルが上がっているなというのは感じる」杉岡も久保についてこう話している【写真:Getty Images】

 この日も後半途中での交代となったが、攻撃面での存在感は圧倒的。ベンチに下がる際にはサポーターから盛大な拍手が送られるなど、前節同様申し分ないパフォーマンスだった。チームも東慶悟、橋本挙人、ディエゴ・オリヴェイラのゴールで3-2と競り勝ち、今季初の勝ち点3を奪取している。

 試合後、久保と対峙した杉岡大暉は「嫌なところに入ってくる選手ですし、室屋選手との関係も良くて、すごいやりづらかったかなと思います」と背番号15とのマッチアップをこう振り返っている。

 ご存知の通り、杉岡と久保は年代別代表でともにプレーした経験を持つ同じ東京五輪世代の選手。お互いがお互いをよく知っているだけに、この日もバチバチとした競り合いが繰り広げられていたが、やはり杉岡は今季の久保に違いを感じていた。

「やっぱり17歳で成長期というか身体的にもレベルが上がっているなというのは感じますし、それにプレー技術は相変わらず高いので、すごい嫌な選手になると思います」。長友佑都の後継者との呼び声が高い杉岡も、天才レフティーのプレーを褒めるしかなかった。

 久保は2試合続けて活躍。次節以降も脚光を浴び続けるだろう。しかし、まだゴールはなく、本人も「今日は結果を求めてきているので、チャンスを決め切れなかったことは残念」と話していた。サポーターも背番号15がゴールネットを揺らす姿をいち早く目に焼き付けたいところだろう。

 しかし、久保が意識することはまだ得点ではない。それよりも前に、ピッチ上でやるべきことがある。

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