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Jリーグ 6年前

久保建英、大人への過程で掴んだもの。最大のインパクトは進化の証、日本中に示した片鱗

シリーズ:週刊Jリーグ通信 text by 下河原基弘 photo by Getty Images

「10代の早いうちに学べたのは一番大きな収穫」。久保が得たもの

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久保建英【写真:Getty Images】

 昨年は東京でなかなか試合に出られず、シーズン途中での横浜F・マリノスへのレンタル移籍も経験した。その苦闘した期間で心身ともに強く大きくなっていったようだ。この半年の成長を聞かれた指揮官は、こう語って目を丸くした。

「すべてが成長していると思います。精神的にもマリノスに出て、外の世界も知ったと思います。その中で子供のメンタルだったのが、だんだん大人のメンタルに変わりつつあると見ています。

 もちろんフィジカル的な部分でも、同じイメージでやっていても昨シーズンまでであれば、すぐ奪われたりとか、フィジカル的に追いつけなく倒されたりとかということが、自分でボールを運べたりとか奪われなくなったり、仕掛けることができるようになってきたので。そういう意味では若い選手、この年代の1年の成長というのはすごいなとびっくりしています」

 久保も試合後、「やっぱりサッカーはチームスポーツなので、俺が俺がという風にはいかないですし、チームの勝利が最優先の中で、一人ひとり特徴があると思うのですけど、まず土台としてチームに求められるコンセプトというのができないと試合に出られないのは当たり前だと、このチームでしっかり学べたと思う。それを10代の早いうちに学べたのは一番大きな収穫かなと思っています。その中で攻撃の時は自分の特徴をしっかり出して、それがチームのいいアクセントになればと思っています」と話している。心も体も大人に近づき、持っている才能がピッチ上で表現できるようになっているようだ。

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