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Jリーグ 6年前

“湘南スタイル”が新たなトレンドになるか。体現された指揮官の“恐れない”アプローチ【英国人の視点】

明治安田生命J1リーグ第1節、湘南ベルマーレはホームでコンサドーレ札幌を2-0と下した。昨季サプライズを起こした札幌を圧倒する展開は、今後に大きな期待を抱かせるものだった。ハイレベルなパフォーマンスを維持できれば、新たなトレンドとなる可能性も高い。(取材・文:ショーン・キャロル)

text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「サッカーというものはリスクでもある」

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湘南ベルマーレの曹貴裁監督【写真:Getty Images】

 Jリーグに降格制度が導入されて以来、湘南ベルマーレが2シーズン連続でトップリーグを戦うのは今年でまだ2回目のことだ。

 これまでリーグ最多記録の4回の降格を経験しており、2018年にも5回目の降格寸前に迫った。この神奈川県のクラブにとって、とにかく1部リーグの座を維持することが今季も現実的なターゲットということになるだろう。

 だが曹貴裁監督は、単に残留を目標とするだけで満足するタイプではない。50歳の指揮官は、昨季の13位フィニッシュからの上積みを見据えつつ新たなシーズンに臨もうとしていた。

「サッカーというものはリスクでもある」。2月14日のJリーグキックオフカンファレンスで監督はそう話してくれた。

「攻めていてボールを失えば相手はカウンターを仕掛けることができる。だがこれまでもずっと、攻撃サッカーがベルマーレの文化だった。だからもっと上を目指していかなければならない」

「J1で戦えるようにする必要があったが、遠慮する必要はない。結果を出したい、もっと上に行きたい、高いレベルにいたい、自分たちのサッカーを見せたいと思っている。こういう情熱が我々にとって非常に重要だ。だから『勝てなければ2部に落ちる』と考える必要はない。そういう考え方はしなくていいと思う」

「もっと上へ行きたいと思っている。結果だけでなくプレーのやり方も含めて、もっと進化することだ。だから練習のやり方も去年とは少し変えた。体だけでなく頭も使ってパスを出すこと。ボールを持っている時にはもっと連係しなければならない。相手ボールの時はプレスするべきだが、もっと大人になること、もっと近くすることが必要だ。今季どういう戦いができるか、何を見せられるかを本当に楽しみにしている」

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