「どう戦っていくのかをもっと見せていかないと」
勢いに乗ったベシクタシュは前半だけで3点を強奪。香川も躍動した。味方からボールを集め、落ち着いて散らす。セカンドボールを拾い、サイドに展開する。1対1でも強さを発揮。守備でも果敢にプレスを掛けていく。ボールの回し方やポジショニングなど、周囲に積極的に指示を出した。10分には直接FKから先制点を演出。
「勝ってなおかつ、自分自身が得点に絡む」
その意気込みは、十二分に表れていた。
だが、後半に入ると、ベシクタシュは途端に不安定な姿を露呈する。55分、61分、67分と立て続けに失点。確実なものとしたはずの勝利をみすみす手放した。
香川は、悔しさを吐露した。
「個人的に、っていうよりはね、チームとして今日は勝たなきゃいけない試合だったので、非常にもったいないですね、本当に。チームとしてどう戦っていくのかっていうのをもっと見せていかないと、そういうところは課題がすごくあるのかなあと思います」
白いユニフォームに袖を通して間もない背番号23の考える、ベシクタシュの「課題」とは――。
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