恐れていた2失点
CLグループリーグH組を首位で通過したユベントスは、決勝トーナメント1回戦でアトレティコ・マドリーと対戦することになった。1stレグの舞台はアトレティコの本拠地であるワンダ・メトロポリターノ。難しい試合になることはユベントスにとって想定内だっただろうが、その予想をはるかに上回るほど、ホームチームは高い完成度を持って挑んできた。
ユベントスは4-3-3のフォーメーションでスタートを切ったが、試合の中で右ウィングとして先発していたパウロ・ディバラがトップ下のような位置でプレーすることもあり、4-3-1-2といった形になることもあった。
前半開始早々からアトレティコの猛烈なハイプレスを受けたユベントスは、最後尾でのパス回しが増え、なかなか前線にボールが行き渡らない。一方守備ではジエゴ・コスタに何度もボールを収められ起点を作られると、サイドに広く展開される。そこからクロスを入れられるシーンも多かったが、ジョルジョ・キエッリーニとレオナルド・ボヌッチの2CBが集中した守りを見せ、最後のところでピンチを跳ね返した。
ただ、そうした状況も長くは続かない。前半こそ決定的な場面を多く作られることはなかったユベントスだが、後半はカウンターからあわや失点というピンチを幾度となく招いた。50分にはD・コスタがビッグチャンスを迎え、その2分後にはアントワーヌ・グリーズマンのポスト直撃のシュートを食らった。
69分にはフィリペ・ルイスからのクロスをアルバロ・モラタに押し込まれ、失点。かと思いきやこれはVARにより、モラタのファウルがあったとジャッジされ取り消しとなった。
一息つきたかったユベントスだが、流れは完全にアトレティコに傾いており、そうする暇もなかった。
そして78分、セットプレーからホセ・マリア・ヒメネスにゴールネットを揺らされ、ついに失点。さらにその5分後、またもセットプレーからディエゴ・ゴディンに押し込まれ0-2とされた。
ユベントスはその後反撃に出るが、残された時間は少なく、アウェイゴール1つも奪うことができず完敗となった。