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Jリーグ 6年前

G大阪、アジア最高のCB獲得で再起なるか。既存戦力にも高い期待、勝負の宮本恒靖体制2年目【2019年Jリーグ補強診断】

2019年のJ1リーグが間もなく開幕する。新シーズンに向けて各クラブはどのような補強を行ったのだろうか。今回は、昨季9位でリーグ戦を終えたガンバ大阪を取り上げる。

シリーズ:2019年Jリーグ補強診断 text by 編集部 photo by Getty Images

補強は最小限。既存戦力で勝負に挑む

宮本恒靖
ガンバ大阪を率いる宮本恒靖監督【写真:Getty Images】

 レヴィー・クルピ新監督の下、2018シーズンのスタートを切ったガンバ大阪だったが、同指揮官の下でチームは低迷し、一時は降格圏内に位置することもあった。J2降格という最悪の事態も現実味を帯びてきたなかで、転機となったのは昨年7月、宮本恒靖監督の就任だった。

 同監督の下、チームは安定して勝ち点を拾い続け、みるみるうちに順位を上げていった。昨年9月に行われたリーグ第25節、川崎フロンターレ戦で2-0の勝利を収めると、そこから怒涛の9連勝を達成。一時、降格圏に沈んでいたG大阪だったが、2節を残して堂々と残留を決めたのだ。順位も最終的には9位まで回復させるなど、シーズン終盤の勢いは凄まじいものがあった。

 迎える今季。G大阪が狙うはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権の獲得だ。だが、同チームの補強への動きは、少しおとなしかった。

 新たに獲得したのは5人であり、その中で新チームの主力として期待できるのはわずか1人。ファビオの抜けた穴を埋めるべく広州恒大から獲得したCBのキム・ヨングォンのみだ。

 青山直晃や田中達也も楽しみな存在ではあるが、恐らくこの2人はバックアッパーというような立場になるだろう。矢島慎也や呉屋大翔も期限付き移籍から復帰してはいるが、彼らも主力としてプレーする可能性は低い。

 ただこれは、既存戦力に対する宮本監督の期待とも取れる。初瀬亮やファビオ、長沢駿といった選手はチームを去ったが、昨季の主力選手はおおむね残留を果たしており、戦力的には上位進出を狙えるほどだ。

 アデミウソン、ファン・ウィジョの2トップはJリーグでも屈指の破壊力を誇っており、昨季途中に加入しながらチームに完全にフィットした小野瀬康介も力の持ち主だ。

 遠藤保仁、今野泰幸のベテラン勢の力も未だ健在で、三浦弦太を中心とした守備陣も実力者揃い。チームとしての完成度は高いと言えるだろう。

 既存戦力が持つ破壊力は、昨季終盤の9連勝で証明済み。今季はその勢いをどこまで継続して発揮できるかに注目が集まる。

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