シンガポール【写真:Getty Images】
イングランド・プレミアリーグのフラムに所属するシンガポール出身のMFベン・デイビスは、母国での兵役免除が認められず、3年間の懲役などの処分を受ける危機に立たされている。英メディア『BBC』などが伝えた。
現在18歳のデイビスは、2017年6月にフラムとのプロ契約を締結。プレミアリーグのクラブに所属する初のシンガポール人選手となった。
だが、シンガポールでは18歳以上の男子全員に原則として2年間の「国民役務(軍隊、警察などでの役務)」の義務が課されている。デイビスはイングランドでプレーするため免除申請を行ったが、免除は認められていなかった。
シンガポール国防省は今月18日に、デイビスが招集に応じず兵役法に違反したこと、また有効な出国許可を持たずに国外に滞在していることを告発する声明を出した。有罪が認められればデイビスに対しては最大で罰金1万シンガポールドル(約82万円)、懲役3年、またはその両方が科されると同省は述べている。
スポーツ選手に対するシンガポールの兵役免除は、通常はオリンピックなどの出場選手に対してのみ認められる可能性があるという。デイビスが申請を行った際には、同選手のイングランドでのプレーが「シンガポールへの貢献や国の利益に寄与しない」として棄却されていた。
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