宇佐美の“守備”が交代の原因ではない
「攻撃で印象を残すといっても、ボールを保持されている状態では難しい部分もありますし…後ろに比重がある状態で1失点食らって、その時点でならこっちも点が入るかもしれないので、そのディフェンシブな状態を続けようと。もちろんウチの戦い方っていうのもありますけど、それから2失点目、3失点目がポンポンと入った時に…うん、代えられる。
じゃあ代えられないようにするにはどうしたらいいか、ってなると…そうですね、仕掛ける、攻撃で印象を残すっていうのが第一だと思いますけど、攻撃で印象を残すっていうほどボールを持てていないですし、そんないい形でボールが入ってきてっていうのも…多くないから…そこが一番難しいところだと思います」
ここで重要なことは、決して宇佐美の“守備”が原因で交代となっているわけではない、ということである。例えばCL出場クラスの相手に、フンケル監督がブロックを構築してカウンターを狙うサッカーを選択する場合、前半に失点を重ねたとしても、後半が始まってすぐに代えられるようなことはない。
圧倒的に回されながら、バイエルン戦では70分間プレーした。ドルトムント戦では、同様に守備的なサッカーでチームとしてリードを許さず、宇佐美は87分間出場し、勝利に貢献している。
「僕のサイドから、個人的なところでちぎられて、裏を取られて失点したシーンは今のところはないですし、アウクスブルク戦でファウルしてフリーキックから失点、っていうのはありますけど、その辺の守り方っていうのはもう大分、板にはついてきていますし。
ただ、ほとんど守る時間の長いサッカーの中で、どうやってオフェンシブな選手として価値を見出していくのかっていうところですよね。そこがやっぱり、そうですね…難しいですよね。やっぱり。
バイエルン戦やドルトムント戦といった、ボールをほとんど持たれる時に、しっかりサイドバックのところをケアしながら守備でしっかりやる、粘り続けて、失点なしでウチの得点が途中で入って…っていう時には、ずっと代えられずに出続けることができるんですけど…」