変化したオーラ。自信を得た理由とは?
憧れ続けてきた埼玉スタジアムのピッチに、1ヵ月ちょっとの間に3度も立った。全国高校サッカー選手権のクライマックスとなった準決勝と決勝で。そして、シーズンの到来を告げる風物詩、16日の富士ゼロックス・スーパーカップの前座となるネクスト・ジェネレーション・マッチで。
青森山田(青森)の2年ぶり2度目の優勝に貢献した、日本高校サッカー選抜のFWバスケス・バイロンが繰り出すトリッキーなドリブルは、プロ予備軍たちが集うU-18 Jリーグ選抜をも翻弄した。そして、身長174cm体重68kgのボディから放たれるオーラは明らかに変わっていた。
「みんな体がでかいし、スピードもあった。その点には差があったと感じましたが、そのなかでも自分の攻撃は通用していた。いまの攻撃力に体の大きさや強さ、スピードが加われば、もっともっと余裕をもってプレーできると実感した。そういう点が、自分のなかですごく明確になったので」
新天地・いわきFCで感じた手応えと、進むべき道がさらに明るく照らされた喜びとの相乗効果といったところか。変化したオーラの源をたどっていくと、いわきFCが3位に食い込んだ、今月上旬にハワイ・ホノルルで開催されたパシフィック・リム・カップ2019にたどり着く。
第1試合でレアル・ソルトレイクに敗れたものの、3位決定戦ではバンクーバー・ホワイトキャップスを撃破。アメリカのメジャーリーグサッカーに所属する両チームと演じた白熱の戦いへ、合流したばかりのバスケスも参戦。前者は66分から、後者は後半開始とともにピッチへ送り出された。