エミリアーノ・サラ【写真:Getty Images】
プレミアリーグのカーディフ・シティは、先日死去が確認されたFWエミリアーノ・サラの移籍金の支払いの少なくとも一部を回避することを画策し、プレミアリーグの他クラブにも協力を求めているという。英紙『デイリー・メール』が16日付で伝えている。
フランス1部のナントで活躍していたサラは、冬の移籍市場でカーディフへ完全移籍することが合意。だが同選手を乗せてフランスから英国へ飛び立った小型機が海上で消息を絶ち、その後の捜索により引き上げられた遺体がサラ本人であることが確認された。
カーディフはサラの移籍金が「クラブレコード」であると発表しており、英メディアではその金額は1500万ポンド(約21億4000万円)だとされている。先日にはナントがその1回目の分割支払い実行を要求し、応じない場合は法的措置も辞さない構えだと報じられていた。
しかし、カーディフがナントに支払うべき移籍金の金額が適正であったのかどうかを疑問視する見方もある。取引に携わった代理人のウィリー・マッケイ氏は、移籍金を釣り上げるためにプレミアリーグの他クラブもサラに関心を示しているという話をメディアに漏らしていたと報じられている。
カーディフは他クラブに連絡を取り、メディアで報じられたサラへの関心が事実であったかどうかを確認することを試みているという。『デイリー・メール』は、サラに関心を持っていたことを否定しているクラブもあると伝えている。
ナントが法的措置を取った場合、カーディフが支払いに応じなければプレミアリーグでの勝ち点減点処分が下される可能性があるとの報道もあった。サッカー界に衝撃を与えた悲劇的な事故の余波は続いている。
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