アラベスの乾貴士【写真:Getty Images】
現地時間17日に行われるリーガエスパニョーラ第24節の試合でベティスとアラベスが対戦する。冬の移籍市場でベティスからアラベスへレンタルされた日本代表MF乾貴士は、自身の保有権を持つクラブと対戦することになりそうだ。
ベティスで出場機会が減少していた乾は、アジアカップ出場中だった冬の移籍市場でアラベスへの移籍が決定。11日に行われたレバンテ戦に先発して新天地デビューを飾った。
選手が同一リーグの他クラブにレンタルされる場合、レンタル元のチームとの対戦には出場できない契約条項が設けられるケースも多い。だが乾の契約にその条項は設定されておらず、ベティスとの試合にも出場可能だという。
スペイン紙『マルカ』は、ベティスのキケ・セティエン監督が試合前日の会見で乾について述べたコメントを伝えている。「1ヶ月前まで自分のチームにいた選手にゴールを決められたり試合に勝たれたりしてしまうと、少々おかしなことだ」と困惑する様子を見せつつ、「今は我々の選手ではない。止められるようにしたい」と語った。
ベティスでプレーしていた頃の乾については、「フィニッシュがうまくいっていなかった」とセティエン監督。「ゴールやアシストに必要な精度や運が欠けていた。色々なことを引き起こしてはいたが、ゴールやアシストが評価されるのも事実だ」と、具体的な結果を残せていなかったことに言及しつつ、「彼の姿勢は素晴らしかった」と評している。
来季以降については、ベティスに戻って再びチャンスが与えられる可能性も否定はしていない。「明日(ベティス戦)は別として、彼の活躍を願っている。うまくやれれば、他のレンタル選手たちと同じく、戻ってくる可能性はある。もっと出場機会を勝ち取ることもできるかもしれない」とセティエン監督は乾の復帰の見通しを示した。
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