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セリエA 6年前

ユベントスの“宝石”が再生。圧巻のパウロ・ディバラ、背番号10がチームにもたらすものとは

セリエA第24節、ユベントス対フロジノーネの一戦が現地時間15日に行われ、3-0でホームチームが勝利している。この日もエースであるクリスティアーノ・ロナウドが得点するなど、ユベントスは持ち前の強さを披露。そんなチームのなかでひと際目立った活躍を見せたのが、パウロ・ディバラだった。背番号10の再生は、ユベントスにとってどういったものをもたらすのだろうか。(取材・文:神尾光臣【イタリア】)

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

期待感を抱かせたディバラの活躍

パウロ・ディバラ
フロジノーネ戦で輝きを放ったパウロ・ディバラ【写真:Getty Images】

 前節のサッスオーロ戦。ゴールを決めたクリスティアーノ・ロナウドは、ジャンプしたのちに仁王立ちするおなじみのゴールパフォーマンスに、右手でマスク姿を作るジェスチャーを混ぜた。チームメイトの10番、パウロ・ディバラがよくやるものだ。

 今シーズンは結果が出せず、スタメン落ちすることも多くなったユーベの“宝石”。その彼を気遣ってやったものだといわれているが、その再生は課題と言われていた。ロナウドとマリオ・マンジュキッチが早くから連係を築くことに成功した一方、ディバラは若干取り残されている感があった。

 だがチャンピオンズリーグ(CL)、アトレティコ・マドリー戦を控え、彼もまた再ブレイクのきっかけとなるような活躍を披露した。15日のフロジノーネ戦では2得点に絡むとともに、多くのチャンスを演出。ロナウドやマンジュキッチとの連動も非常にスムーズで、今後に大きな期待を抱かせるパフォーマンスを演じた。

 まずは6分の先制ゴール。右サイドから仕掛けたロナウドが、シュートフェイントをおり混ぜてマーカーを剥がし、横パスを出す。これをペナルティエリア手前で受けたディバラは、ほとんど助走を入れずに左足を振った。ひざ下の振りが非常に鋭いキックでボールを確実に捉え、ゴール右上隅に強烈なミドルシュートを突き刺した。

 今シーズンはロナウドが加入した関係で、昨シーズンよりプレーエリアを一列後ろに下げざるを得なくなっていたディバラ。その状態で、ゴールを捉えたことは一つの好材料である。

 もともとミドルシュートの正確性には定評がある。他の選手との共存を考え、一列下に落とし込んだマッシミリアーノ・アッレグリ監督にとっては、してやったりのゴールシーンだったことだろう。

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