ケルンに復帰したアントニー・モデスト【写真:Getty Images】
ドイツ2部のケルンが14日、30歳のフランス人FWアントニー・モデストに対する公式戦の出場許可が国際サッカー連盟(FIFA)から下りたと発表した。
モデストは2016/17シーズンにケルンで公式戦45試合に出場して34得点6アシストを記録。興味を示した天津権健(現:天津天海)と交渉を開始したが、突如ケルンが「交渉打ち切り」を発表。移籍破談になりかけたものの、再び交渉を再開し移籍金3570万ユーロ(約46億2000万円)で天津権健に加入した。ただ、家族をドイツに残し、単身で渡ったことで中国での生活は難しいものに。
昨年夏の移籍市場でフランス、ロシア、サウジアラビアのクラブからオファーが届き、モデスト本人も移籍を望んでいた。2018年8月31日の移籍期限までに退団することを望んでいたが、天津権健が移籍を認めなかったため他クラブに移ることは出来ず。モデストは天津権健に契約解除を求めたのに加え、FIFAにも調停を依頼していた。
その間、モデストは無断練習欠席を実行。この問題行為を受けて、天津権健が法的処置を示唆した。FIFAが間に入ったことで法的処置は実行されなかったものの、FIFAは天津権健との問題が片付くまで、モデストの公式戦出場を禁止していた。
そんな中、モデストは古巣ケルンのトレーニングに参加。昨年11月17日にケルン復帰を果たしている。それから約3ヶ月経過した今回、FIFAがモデストに公式戦の出場許可を出したことで次の試合からプレー可能に。早速、現地時間15日に行われるパーダーボルン戦に出場する見込みだ。
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