ポグバを次戦起用できず
マンチェスター・Uは0-2とされ、後がない状況へ追い込まれた。前半同様、ヴェラッティ&マルキーニョスのコンビは攻守において抜群の安定感を保っており、ホームチームの脅威になり続け、エムバペ、ディ・マリアの2人も果敢な仕掛けと突破で多くのチャンスを作り出した。
マンチェスター・Uは左右に振られ、フリーとなっている選手を捕まえきることができず。攻撃面でも、焦りからかミスが連発。シュートは7本放ったが、枠内に飛んだのは0本とゴールの可能性を感じさせなかった。
先制された後の守備面での対応を誤り、トゥヘル監督お得意の形に持っていかせてしまったホームチームの完敗。スールシャール監督就任後初黒星となったが、内容はかなり深刻なものとなってしまった。
さらにマンチェスター・Uにとって最大の痛手となったのが、ポグバの退場だ。これによりアウェイでの2ndレグはチームの大黒柱抜きで戦わざるを得ない状況となってしまった。ホームで0-2というショッキングな結果に終わり、ポグバまでも退場で起用できなくなるなど、マンチェスター・UにとってPSG戦で失ったものはあまりに大きかった。
CL・ベスト8進出への希望がなくなったわけではない。しかし、可能性は限りなく低いということは間違いない。ジョゼ・モウリーニョ前監督の下、不振に陥ったマンチェスター・Uを見事に復活させたスールシャール監督だが、CLではここからどう巻き返しを図るのだろうか。
新指揮官に今こそ本当の手腕が試される。
(文:小澤祐作)
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