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長谷部誠がたたえた『ツバイ・カンプフ』。CL出場権めぐる攻防、リベロが見据える先とは?

text by 本田千尋 photo by Getty Images

「みんな」が示した戦う姿勢

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長谷部も仲間たちも戦う姿勢を示した【写真:Getty Images】

 耐えて、忍んで。ようやく最後に回ってきたチャンス。88分。ミヤト・ガチノヴィッチが、アレアとのコンビネーションで敵のGKペーター・グラシとの1対1を迎える。いつも闘志を剥き出しにして戦う小柄なセルビア代表アタッカーは、しかし、この決定機を決め切ることはできなかった。誰もが戦った来季CL出場権をめぐる攻防は、0-0のドローに終わった。

 勝ち点3を獲得することはできなかったが、失点数はゼロという結果に、長谷部は手応えを得たようだ。

「ゲーム内容を見たら、相手の方がチャンスは多かったと思うし、もちろん自分たちもチャンスありましたけど、数で言ったら少なかったと思うし、ただ…守備の選手としては、後半戦初めてゼロで抑えられたので、それは、数字上はね、良かったかなあと思います」

 そして何より、「みんな」が示した戦う姿勢。CLクラスの難敵からもぎ取った、貴重な勝ち点1に値した。

「ライプツィヒのような相手には戦わないと、セカンドボールを拾ったりね、そういうところで戦っていかないと、簡単にやられてしまう。そういう部分で言えば、今日は、みんなも戦っていたと思う。もちろん相手もシュートを外してくれた部分もあったし、最後のところはやらせなかった、というのもあるし…そういう部分で言えば、チーム全員がしっかりと戦ったかなあと思います。喜んで今日は、勝ち点1を持ち帰りたいなと思いますね」

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