ミランのルーカス・パケタ【写真:Getty Images】
イタリア・セリエA第23節の試合が現地時間10日に行われ、ミランがカリアリに3-0の勝利を収めた。移籍後初ゴールを記録したミランのブラジル代表MFルーカス・パケタは、古巣フラメンゴの火災犠牲者にゴールを捧げている。
ミランは前半13分に相手オウンゴールで先制。22分にはDFダビデ・カラブリアからのクロスにダイレクトで合わせたパケタが角度のない位置からGKのニアを抜いて追加点を奪った。62分にはFWクシシュトフ・ピオンテクがミランでの公式戦4試合で4点目となるゴールで勝利を決定づけた。
ピオンテクと同じく冬の移籍市場でミランに加入したパケタは公式戦7試合目の出場で初ゴール。得点後には腕を天に掲げていたが、先日フラメンゴのユースチーム宿舎で起きた悲劇的な火災の犠牲者を悼む思いもあったようだ。
「僕にとって特別な意味のある数日間だった。ミランでのゴールは夢が現実になったようだ。ミランでプレーすることも夢だったが、何年も過ごしたフラメンゴは僕の家だった」とパケタはイタリア『スカイ・スポーツ』にコメントしている。
現地時間8日早朝にフラメンゴの施設で発生した火事では14歳から16歳までのユース選手10人が命を落とした。フラメンゴの下部組織で育ち、ミランに移籍するまで12年間を過ごしたパケタにとっては、まさに自分の家も同然の場所で起きた悲劇だった。
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