クライファートが語るフレンキー・デ・ヨングの才能
――質問を変えましょう。彼の発言の真意がどこにあるかは別にして、つまるところリオネル・メッシと同じ領域にたどり着けるかということです。もちろんタイプが違うので、より近い存在で言えばセルヒオ・ブスケッツということになるでしょうが。
「その通り、彼は選手としての特徴がメッシとは全く違う。フレンキーはボールを配るタイプの選手。もちろんとてつもない才能のある選手に違いない。私は3年前、息子と一緒にアヤックスのユースでプレーしている頃から彼のことを見ている。
当時から常に言っているのは、『あいつはとんでもない選手になる』ということだ。もちろん私の息子もだが、さらにマタイス・デ・リフト、ドニー・ファン・デ・ベークもいた中で、フレンキーを見てしまった。彼は『6番』としてディフェンスの前でプレーするのが得意だが、4-3-3なら中盤の2つのポジション(アンカーとインサイドハーフ)に対応できる。中でも私はベストポジションはアンカーだと思っている。
なぜならフレンキーはボールを受ける前の動きも非常に優れていて、ボールを持ったまま素早く前進することもできるから。俊敏に動くことができ、局面を前に進めるパスの質も高い。これまでに傑出したプレーを見せた試合を何度も見てきたが、彼が非常に貪欲だからこそ、アヤックスであれほどまでの活躍を披露できたのではないだろうか。気さくな人柄でいいやつだし、プレースタイルもバルサにフィットすると思う」
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