内容面で圧倒され、怪我人も…
そんなマンチェスター・Cの攻撃陣に対し、ギリギリで耐えていたアーセナルだったが、61分、ついに決定的な3点目を奪われた。
左サイドでボールを受けたスターリングがマークに付いていたイウォビを剥がすと、スピードを上げたままPA内へ侵入。最後はグラウンダーのクロスを中央へ送ると、これに反応したアグエロが再び押し込んだ。
この時点で試合は残り30分ほどあったが、内容面で考えるとアーセナルが2点差を追いつくことは不可能に近かった。残念ながら、勝負はこの3点目で決まったといっても過言ではないだろう。
わずかな希望を信じて戦うアウェイチームはアーロン・ラムジー、そしてバルセロナより加入したデニス・スアレスら攻撃的な選手をピッチに送り込んだが、マンチェスター・Cを前にそれらの交代策もすべて「無」と化してしまった。
試合終盤にはシュコドラン・ムスタフィが負傷交代を余儀なくされるなど、チームにとって最悪の事態が起こった。ソクラティス・パパスタソプーロス、ロブ・ホールディング、ベジェリンと最終ラインに怪我人が続出している現在のアーセナルにおいて、ドイツ人CBまで失うのはかなりの痛手だ。内容でも圧倒され、ここにきてもう一人最終ラインから怪我人が発生。まさに泣きっ面に蜂だ。
そして、アーセナルはマンチェスター・Cに特大ダメージを与えられたまま試合終了のホイッスルを聞くこととなった。90分間ゲームを支配されたが、後半はとくにチームとして完全に無力化され、シュート数はなんと0本に抑えられた。文字通りの「完敗」である。
さらに同日に行われていたレスター対マンチェスター・ユナイテッドの一戦で後者が勝利したため、アーセナルは順位を一つ下げ6位となった。CL出場権獲得へ向け、様々な意味で不安の残る一戦となってしまった。