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日本代表 6年前

準V日本代表への断罪は正しいのか? アジアカップ優勝は目標でありノルマではない

text by 植田路生 photo by Getty Images

柴崎岳は何を反省すべきなのか?

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柴崎岳【写真:Getty Images】

 アフィフは日本のボランチの背後をうろついていた。センターバックとの間にあるスペースである。主将の吉田麻也から指示することもできなくはないが、DFから全体を動かすのは無理がある。中央に位置するボランチからの指示がもっとも変えやすい。

 今までは長谷部誠が担っていた役割である。だが、もう長谷部は代表にはいない。今後の代表を牽引する意味でも柴崎がしっかりと課題としてとらえるべきである。そこが改善しないと次のステップへは進めないだろう。

 カタール戦に関しては反省点も多いが、試合中の対応力のなさは今に始まったことではない。ロシアワールドカップのベルギー戦ではまさにそこが仇となり、逆転負けをくらった。継続的な課題の責任をこのチームにだけ押し付けるべきではない。

 今回のアジアカップは批判すべき点があるのは間違いない。だが、収穫も多かったはずだ。森保ジャパンは五輪、ワールドカップへとつながっているチームであり、連続性で見れば決勝進出は評価すべきである。

 結果だけをもって「失敗の烙印」を押し、断罪してはいけない。これまで目先の結果だけにとらわれ過ぎたがために、課題が棚上げされ、日本サッカーの成長は鈍化した。アジアカップは優勝をノルマにしていい大会なのか。そこから考えるべきである。

(取材・文:植田路生)

【了】

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