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「サムライブルーはサムライニューへ」。UAE各紙、アジアカップ決勝前に日本代表を大特集

text by 編集部 photo by Football Channel

日本代表
AFCアジアカップ2019決勝を前に日本代表を特集するUAE各紙【写真:編集部】

 日本代表は1日、AFCアジアカップ2019の決勝でカタール代表と対戦する。

 試合当日の現地各紙はまるで“日本一色”だ。アラビア語の『イティハド』紙は一般紙にスポーツ版を別刷りでつけているが、その16ページ中3ページが全て日本代表の特集に充てられた。試合のプレビューや森保一監督と吉田麻也の記者会見の模様などが掲載されている。

 また、同じくアラビア語の『エミレーツ・アル・ユン』紙は、先月31日の日本代表のカタール戦前日練習の模様を取り上げ、裏一面に乾貴士、長友佑都、槙野智章、堂安律が満面の笑みを浮かべる写真を大きく掲載していた。

 英字紙では『ザ・ナショナル』が日本代表を最も大きく特集し、「これまでの最高が日出ずる国からやってくる」と見出しを打った。森保一監督が日本の持つアジアカップの最多優勝記録を「5」に更新することに自信を示した記者会見の内容などに触れている。

「サムライブルーからサムライニューへ:日本は決勝の痛みの後で次の世代へ変わる」

 これも『ザ・ナショナル』紙の見出しの1つ。前日練習の様子も紹介しつつ、ロシアワールドカップ決勝トーナメント1回戦のベルギー戦、俗に言う「ロストフの14秒」以降の森保ジャパンの歩みや、8年前のアジア制覇を知る吉田の談話などをまとめている。そして世代交代を進める日本代表にとってアジアカップ決勝がどんな意味を持つのか、「これは完全なる転換であり、サムライブルーがサムライニューになる」と記した。

 一方、カタール代表の扱いは非常に小さい。『ザ・ナショナル』紙も申し訳程度にフェリックス・サンチェス・バス監督の記者会見をレポートしたくらい。最も大きく報じられている話題はやはり主力2選手の代表資格不正問題だった。

 アラビア語の『イティハド』紙は1面を割いて、UAEサッカー連盟がAFCに対する告発で証拠として提出したと見られるFWアルモエズ・アリとDFバッサム・アル・ラウィのパスポートの写真などを掲載。事態をセンセーショナルかつ詳細に伝えている。UAEとカタールの両国間関係の冷え込みを如実に感じさせる扱いだった。

 果たして勝利の女神はどちらのチームに微笑むのか。5度目の優勝を目指す日本代表か、初制覇を狙うカタールか…運命のAFCアジアカップ2019決勝は現地時間1日18時(日本時間1日23時)キックオフ予定となっている。

(取材・文:舩木渉【UAE】)

【了】

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