鍵握るのはセットプレーか
カタールに不利な面がある。それは日程だ。カタールが準決勝を戦ったのは29日で、日本より1日遅い。30日は完全オフとし、31日は練習を行っていたが、日本対策は1日しかできていない。これは戦術家・サンチェス監督にとって大きな痛手となる。
おそらくセットプレー練習までは落とし込めていないのではないか。基本的な日本のセットプレーパターンへの対応はしてくるだろうが、逆に日本の意表を突くようなフリーキックなどの練習はできていないはずだ。
高さでは日本はカタールより優位に立っており、セットプレーは1つの鍵を握る。前半はわざと同じパターンでのみ動き、カタールにイメージを刷り込ませた後半に変化をつけて仕留めるのもいいだろう。
日本は普通に戦えば負けない。だが、カタールもそれはわかっていて「普通ではない状態」を作り出してくるだろう。日本としては焦らずに「普通の状態」に戻すことが重要だ。試合中に修正できるか、対応力が問われる一戦になる。
(取材・文:植田路生【UAE】)
【了】