日本代表【写真:Getty Images】
AFCアジアカップ2019の決勝が2月1日に行われ、日本代表とカタール代表が対戦するが、この2チームにはひとつの共通点がある。ともに今年開催されるコパ・アメリカ2019に招待国として出場することだ。
南米の大陸選手権であるコパ・アメリカだが、この大会には南米の10ヶ国の代表チームに加えて、招待国として2ヶ国のチームが1993年大会以来出場している。日本代表は1999年以来2回目の出場、カタール代表は初出場を果たすことになった。
とはいえ、両チームに対する南米諸国からの評価は決して高くはなかったと言っていいだろう。抽選で日本代表と同じグループに入ったチリのメディアも、「ライバルはウルグアイ」と伝え、日本代表のことはさほど眼中にない様子だった。日本と異なりワールドカップ出場経験もないカタールに至ってはそれ以上に低評価であったことは想像に難くない。
だが日本とカタールがアジアカップ決勝に進んだことで、南米メディアではコパ・アメリカに向けて警戒を強める様子も見え始めている。『EFE通信』は「日本とカタールがコパ・アメリカの“忍び寄る脅威”に」と題し、「抽選の時点ではアジアの招待国が主役になると考える者はわずかだった」としつつ、アジアカップ決勝進出で「見方が変わりつつある」と述べた。
日本やカタールがコパ・アメリカでも上位進出を果たしたとすれば、同じ年に2つの大陸選手権を制するという前代未聞の快挙すら不可能ではなくなってくるかもしれない。ブラジル『グローボ』は「2大陸制覇が日本とカタールの目標に」と伝えている。
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