右SBは酒井か室屋か
準決勝では日本が真価を発揮した。アジア最強と呼ばれるイランと激突したこの一戦で、森保ジャパンはエースの大迫勇也が右でん部痛から復帰。前線でことごとくボールを収め、攻撃をスピードアップさせた。中でも恩恵を受けたのが南野拓実だ。準々決勝までは波に乗り切れていない印象だったが、イラン戦では躍動感を取り戻している。自身のゴールがなかったのは確かだが、アシストを記録するなど勝利に大きく貢献した。
チーム全体としても球際のバトルで負けず、イランに長所を出させなかった。最後はイランの選手がフラストレーションを爆発させるなどひと悶着あったが、日本のイレブンが我を失うことはなかった。
強敵を相手に覚醒した森保ジャパン。決勝の相手は好守に抜群の数字を残して勝ち上がってきたカタール。森保一監督はどのようなメンバーを送り出すだろうか。
GKは権田修一。イラン戦でもミスからピンチを招くなど、安定感という点では不安が残る。とはいえ、自分のミスを自分で取り返すセーブを見せているのも事実。守備陣とのコミュニケーションを密にし、攻撃に備えたい。カタール戦では守護神のパフォーマンスが勝敗を分けるのではないか。
最終ラインは左から長友佑都、吉田麻也、冨安健洋、酒井宏樹。酒井はイラン戦で途中交代し、その後病院で検査を受けた。異常はなかったようで、コンディションに問題がなければ是非出場してもらいたい。ただし、室屋成も今大会のピッチに立っており、準備はできているはずだ。指揮官がどのような決断を下すか注目される。
カタールには得点ランキングトップのアルモエズ・アリという点取り屋がいる。今大会すでに8得点を挙げており、守備陣としては彼に仕事をさせないことが求められる。