クライファートから見た「堂安律」
――何人かの日本人がスペインでプレーしているのと同様に、クライファートさんの母国でもあるオランダにも日本人選手がいます。堂安律のことはご存知ですか?
「堂安はフローニンゲンでプレーしているね。彼のプレーをあまり多く見たことはないが、非常に俊敏で、ボールを持った時のプレーが際立っていた」
――以前、彼とあなたの息子さんが比較されている記事を見ました。2人とも同じポジションで、若手版バロンドールとも言われる「コパ・トロフィー」にノミネートされていたからだと思いますが。ただ、ユスティンはすでにローマへ移籍していて、堂安はまだオランダでプレーしています。もし息子さんと同じようにステップアップするには何が重要だと思いますか?
「そうなのか。私の息子と比較されていたとは知らなかった。素晴らしいじゃないか。私はオランダリーグが日本人選手にとってのヨーロッパでのスタート地点として、最適な場所だと思っている。多くの国のクラブがオランダでプレーしている選手を探していて、数々の選手が海外へ旅立っていった。戦術や指導者もハイレベルだ。
ただ、アヤックス、フェイエノールト、PSVの3クラブだけは他と違う。誰もが入りたいと思う場所だが、いずれにせよオランダサッカーの哲学はどのクラブであろうが不変だ。堂安はフローニンゲンで素晴らしいスタートを切った。とはいえもっとステップアップしたいと望むなら、より多くのゴールを決める必要があるね」
――最後に、日本代表とカタール代表が対戦するアジアカップ決勝の予想を聞かせてください。
「私の予想!? PK戦までいくよ!」
(取材・文:舩木渉【UAE】)
※古巣バルセロナやオランダ代表の新たな才能、息子ユスティン・クライファートについて語った【後編】は後日公開予定!
【了】