アジアカップ決勝に向けて練習する日本代表【写真:舩木渉】
日本代表は31日、アブダビ郊外で練習を行った。いよいよAFCアジアカップ2019の決勝・カタール戦が翌日に迫り、張り詰めた雰囲気が漂うかと思いきや選手たちはリラックスした様子で最終調整に臨んでいた。
夕日に照らされたグラウンドで始まった練習には、28日の準決勝・イラン戦で左太もも裏を痛めたMF遠藤航とすでに負傷で離脱しているMF青山敏弘を除いた21人が登場。軽めのランニングやストレッチ、ボール回しなどが報道陣に公開された。そして冒頭の15分間が過ぎたところで非公開練習へと移行した。
遠藤と同じくイラン戦で右足を痛めたDF酒井宏樹の状態が心配されるところではあるが、検査の結果異常はなく、すでに練習復帰済み。31日の練習でも軽快な動きを見せ、時折笑顔も弾けるなどカタール戦の出場は問題なさそうだ。
ボール回しでは他の選手たちも機敏な動きでコンディションの良さをアピールしていた。なお、これまで遠藤が務めていたボランチのポジションにはユーティリティプレーヤーのDF塩谷司が起用される見込み。
塩谷は地元UAEのアル・アインでプレーしており、アブダビに地の利もある。他はイラン戦同様、フルメンバーで臨めそうだ。
森保一監督は練習に先立って行われた記者会見で「日本がもう一踏ん張りできるようにいい準備をして、明日の試合で選手が思い切って力を出し切れるようにしていきたい」と意気込みを語っていた。最後までこの極上の一体感を維持しながら最善の準備をして戦うことができれば、勝機はよりハッキリと見えてくるだろう。
アジア王座をかけた運命の一戦は日本時間23時(現地時間18時)キックオフ予定となっている。
(取材・文:舩木渉【UAE】)
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