日本代表の吉田麻也【写真:舩木渉】
現地時間2月1日に行われるAFCアジアカップ2019決勝の日本代表対カタール代表戦を前に、日本のキャプテンであるDF吉田麻也はアジアを代表するチームとしてフェアプレー精神を見せることの重要性を強調した。
カタールが開催国UAEに勝利を収めた準決勝では、試合後に地元観客からカタールの選手たちに向けて物が投げ込まれるなど会場は険悪なムードに陥った。地元チームを破ったカタールは決勝でも心理的プレッシャーを受けつつ戦うことになるかもしれない。
「AFC(アジアサッカー連盟)がペナルティーやサスペンションを与えてコントロールすべきだと思います」と吉田はピッチ外の問題への対処を求めつつ、選手である自分たちもメンタル面をコントロールすることが大事だとコメントしている。
「僕たちにできるのは自分たちのことに集中することだけとも言えますし、自分たち次第でもあると思います。自らをコントロールすることは、メンタル面でアジアで戦うにあたって重要になります。特にアジアのレフェリーは日本やヨーロッパと全くスタイルが違うので。また、これが試合に勝つための鍵にもなると思いますし、僕らは6試合を通してうまく適応できていると思います」
特に決勝という舞台では、アジアを代表する選手・チームとして模範を示すことが必要だと訴えた。「もしテレビを通して全世界にそういうった映像が配信されているなら、試合後にそういった愚かな行為を見たくないということにも触れておきたいと思います」
「アジアを代表するチームが素晴らしいサッカーを見せることが、アジアの全ての国のためになると思います。明日、フェアプレーでカタールと戦えることを非常に楽しみにしています。両チームが100%で力を尽くし、全世界にフェアプレーで僕たちがどんなに良い試合をするのか見せたいと思います。これは日本だけでなく、アジアの全ての国がすべきことです」
アジア全土はもちろん、世界からの注目の目の中で行われる優勝決定戦。試合結果がどうであろうとも、ピッチ上でもピッチ外でもフェアな戦いで大会が締めくくられることを願いたい。
(取材:舩木渉【UAE】、文・構成:編集部)
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