冨安健洋【写真:Getty Images】
アジアカップで2大会ぶり5度目の優勝を目指す日本は30日、カタールとの決勝戦に向けアブダビ市内でトレーニングを行った。
練習後、冨安健洋は「雰囲気はいいですね、変わらず」と現在のチームの様子について語った。
決勝で対戦するかタールについて冨安は「イランよりもよりパスワークで崩してくるイメージ」と分析したうえで「思っているより速いかもしれないですけど、でも思ったより速いという気持ちを持ってやればそんなにびっくりしないで済むと思うので、最初の入りは慎重にやらないといけないと思います」と立ち上がりの重要性を説いた。
準決勝のイラン戦では相手エースFWサルダル・アズムンを完全に封じ込めた。特に空中戦では絶大の強さを発揮した。「オマーン戦のあとから齊藤コーチと練習終わってヘディングを手伝ってもらって、いろんなボールを出してもらいながら感覚をつかんでいったのが大きですかね」と話す冨安は「(アズムンは)意外と大きいと思いましたけど、1本目かわからないけど、ゴールキックかなにかでDFラインの後ろに立っていて、僕が先に前に入ってファールをもらっちゃったシーンがあったんですけど、あれで自分としてはリズムをつかめたというか、主導権でちょっとリードできたかなと思いました」と明かした。
そんな冨安が手本としているのは、かつてバルセロナなどで活躍した元アルゼンチン代表のMFハビエル・マスチェラーノだ。「プレーをみたとかいうわけじゃないですけど、なんか先に、先に予測してプレーしているなと思っていましたし、自然とそういう考えになっていました」と語った。
決勝トーナメントに入って3試合連続無失点と安定した日本の守備の中心を担う冨安は更なる高みを目指して決勝の大一番に臨む。
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