酒井宏樹【写真:Getty Images】
日本代表は現地時間30日、UAE・アブダビ郊外においてAFCアジアカップ2019決勝・カタール戦に向けた練習を行った。
公開された時間帯ではランニングやダッシュ、ボール回しなどを行った。準決勝・イラン戦で負傷した遠藤航は姿を見せず。やはり決勝戦の出場は厳しいだろう。塩谷司が代わりに先発するのではないか。
酒井宏樹は他メンバーと同様に練習をこなしていた。やや慎重に動いているような印象を受けたが、ボールも蹴れていることから、出場の可能性も出てきた。もし難しいようなら室屋成が出場するだろう。
この日、カタール代表の練習情報は一切なかった。今大会、たとえ非公開であってもメディアには練習の時間と場所が知らされていた。だが、日本代表の練習が始まる時間になっても音沙汰なし。試合翌日ということで練習を行わなかった可能性もあるが、日本を含め他チームは控えメンバーが練習するなど、何かしら行うのが一般的だ。
カタール代表は決勝トーナメントからは試合終了間際にしか選手交代をしていない。ベスト16・イラク戦で90分に1人。ベスト8・韓国戦で90分に1人、94分に1人。ベスト4・UAE戦では86分に1人、92分に1人、93人に1人。プレー時間が短いため控えメンバーの実力が未知数で、時間帯を考えても戦術的な交代ではない。
レギュラー格以外の実力が大きく劣っている可能性もある。だが、隠し玉のような選手がいた場合、対応は難しくなる。10人以上が帰化選手で、知られざる逸材がいてもおかしくはない。
情報が少なく不気味なカタール。遠藤の負傷は残念だが、万全の準備で日本は臨みたい。決勝戦は2月1日23時(日本時間)キックオフ。
(取材・文:植田路生【UAE】)
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