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日本代表 6年前

アジアカップ決勝、日本の不安はCB? カタールはイラン以上、難敵相手にまず意識すべきこと

text by 元川悦子 photo by Getty Images

怪我人が出た日本

 UAE戦でも前半22分の先制点はカウンター、37分のアルモエズ・アリ(アル・ドゥハイル)の2点目は3人の選手がダイレクトパスをつないでDFの背後に抜け出して決めた連係によるもの。後半の2ゴールは相手のミスを突くゴールだったが、とにかく多彩な攻めを仕掛けることができる。6試合通算16得点という数字からもカタールの攻撃力の高さがよく表れている。それを封じない限り、日本が頂点に立つ夢は現実にならないはずだ。

 決勝トーナメントに入ってから、サウジアラビアとベトナムに1-0、イランに3-0と無失点ゲームを3試合連続で続けている日本だが、失点につながりそうなミスは毎回のように犯している。イラン戦の前半22分にも、権田修一(ポルティモネンセ)が遠藤航(シントトロイデン)に出したタテパスをアシュカン・デジャガ(トラクトル・サジ)に拾われ、最終的にサルダル・アズムン(ルビン・カザン)に決められそうになるピンチも招いた。これは権田のセーブで事なきを得たが、万が一、ゴールを許していたら試合の行方がどうなっていたか分からなかった。

 アジアカップ初のファイナル進出を果たしたカタールはより決め手のあるチーム。小さなミスは命取りになる。そこはキャプテン・吉田麻也(サウサンプトン)を中心に守備陣全体が共有していく必要がある。

 日本はイラン戦で左太もも裏肉離れを負った遠藤の欠場が決定的で、右サイドバックの酒井宏樹(マルセイユ)も右足を負傷している。29日には2人揃って病院で診断を受け、酒井の方は異常なしとの診断を受けたが、コンディションは万全でないことは確か。状態を見ながらではあるが、室屋成(FC東京)のスタメン出場もあり得る。

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