イラン代表のカリム・アンサリファルド【写真:Getty Images】
現地時間28日にAFCアジアカップ2019準決勝が行われ、日本代表とイラン代表が対戦する。イラン代表のFWカリム・アンサリファルドの試合に向けたコメントをアジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが伝えている。
ワールドカップに最近6大会中4大会出場するなど、アジアを代表する強豪国のひとつとして国際舞台で好成績を収めてきたイランだが、アジアカップでは1968年、72年、76年の3連覇以来43年間優勝から遠ざかっている。1976年以降は決勝に進んだこともなく、準決勝進出も今回が4大会ぶりだ。
イングランドでプレーする28歳のFWアンサリファルドは、アジアカップ優勝はイラン国民にとって「夢」だと語る。「優勝することは100%僕らにとって夢だ。イランが王者になることを誰もが夢見ている。全員の夢を実現できるよう、僕らの国の人々のためにトライするつもりだ」と述べた。
「日本代表の力はアジアの誰もが認めている。どれだけ良いチーム、力強いチームなのかは分かっている」と対戦相手についてコメント。「すごく厳しい試合になると思う。もちろん日本も決勝へ進みたがっている。それでも全力を尽くして、イランが決勝へ進めるようにしたい」と意気込みを見せている。
アンサリファルドはまた、かつて日本代表の“天敵”としても恐れられたイランのレジェンド、アリ・ダエイ氏にもチームの力になってほしいと求めている。代表チーム通算109得点の世界記録を持つダエイ氏は、アジアカップにおける1大会の最多得点記録(8点)や通算最多得点記録(14点)も保持している。
「ダエイ氏はイランサッカーのレジェンドの一人だ。個人的に、この試合でチームと一緒にいてくれるように彼に頼みたい。いつものようにポジティブなエネルギーを与えてほしい」とアンサリファルド。ダエイ氏は自身の「10番」の後継者でもあるストライカーの呼びかけに応えるのだろうか。
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