サラ行方不明から約1週間
エミリアーノ・サラを乗せた小型飛行機が消息を絶って、1週間が経った。
アルゼンチン人FWサラは、リーグアンのナントからプレミアリーグのカーディフ・シティへの移籍が決まり、21日月曜の夜、ナントからカーディフに向けて移動していた。
サラと、パイロットのデイビッド・イボットソン氏を乗せたピストンエンジン単発機、パイパーPA46は、フランス時間20:15にナントの空港から離陸し、英仏海峡の上空を通過中の21:23、ガーンジー島付近でレーダーから消えた。その直前に、パイロットから緊急着陸の許可を要請するコールが入り、その後連絡が途絶えた。
直後から沿岸警備隊は捜索隊を派遣して、夜中の2時すぎまで捜索。翌日も、日の出と同時に捜索を再開し、日が暮れて辺りが見えなくなるまで作業は続けられたが、サラを乗せた飛行機の形跡を示すものは、何も見つけられなかった。
「干草の山から縫い針1本を見つけ出すようなもの、おまけにその干草の山がどこにあるかすらわからない状態」
「この水温では、どんなに頑丈な人でも1時間ほどしか意識がもたない」と、捜索隊の関係者は絶望感をにじませ、沿岸警備隊による捜索は、木曜をもっていったん打ち切られた。
生存を信じる家族や友人たちの呼びかけで、私設捜索隊を派遣するための資金が募られ、現在まで約27万ユーロ(約3375万円)が集まっている。BBCニュースによれば、協力者の中には、ナントでサラを指導したヴァイッド・ ハリルホジッチ監督や、パリ・サンジェルマンのMFアドリアン・ラビオの名前もあるそうだ(目標額は30万ユーロ。まだ受付中:https://www.gofundme.com/nodejendebuscar-emiliano-sala)。
また、サラの母国アルゼンチンのマウリシオ・マクリ大統領や、同胞のリオネル・メッシもSNSで捜索の続行を訴えている。