勝利のためには大迫勇也の先発起用を
最終ラインは左から長友佑都、吉田麻也、冨安健洋、酒井宏樹。今大会の日本は粘り強い戦いで勝利を掴んでいる。その中で守備陣の4人は不動の存在だ。磐石かと言えばそうではないが、ごまかしのきかないイランという相手との対戦がこのユニットの力をもう一段階引き上げるかもしれない。
ボランチは今回も柴崎岳と遠藤航。このコンビが日本のファーストチョイスで互いの特徴を引き出せる関係だ。特に柴崎には被カウンター時の準備や局面での強度を意識して臨んでもらいたい。イランにボールを持たれる時間も長くなるだろうが、守備から攻撃への切り替えで相手を上回りたいところだ。
2列目の左は原口元気。フィジカルの強いイランとの肉弾戦はなるべく避けたいが、局面でのバトルは必ず起こるもの。原口は相手に食らいつく強さがあり、攻守で馬力を示すことが期待される。
トップ下は南野拓実、右サイドはベトナム戦で有言実行のPKを沈めた堂安律。彼らのコンビネーションも少しずつ見られており、イラン戦ではひとつの鍵となるはずだ。
そして最前線は大迫勇也。ベトナム戦では後半途中から出場し、短い時間ながら違いを見せつけた。負傷が癒えたのなら、イラン戦はスタメンに名を連ねてもらいたい。
現状、彼が1トップにいるかどうかで日本の攻撃のクオリティは大きく変わる。今後は大迫タイプ以外のFWが最前線に入ったときの戦い方も構築していくと思われるが、今大会は大迫抜きでの優勝は難しい。その意味でも背番号15の帰還は大きい。スタートからピッチに立ち、チームを決勝進出に導く働きが求められる。
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