大一番のゴールを守るのは?
準々決勝では東南アジアの新興勢力に勢いを見せつけられた。若く将来性豊かな選手が台頭したベトナムは、自慢の走力と個々のアイディアで日本に向かってきた。Jリーグでのプレー経験もあるグエン・コン・フォンらに攻め込まれる場面もあった森保ジャパン。それでも、1-0で勝利を収めた。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が2度採用され、1度目は日本のゴールが取り消されたが、2度目はPKが与えられた。結果的には森保ジャパンが順当に次のステージへ駒を進めたが、ベトナムに苦しめられたのも事実だった。
勝利こそ重ねているものの、課題も散見される。準決勝の相手は最強イラン。今回も厳しい戦いが予想される中、森保一監督はどのようなメンバーを送り出すだろうか。
GKの人選は気になるところ。ベトナム戦の権田修一はバックパスの処理等で判断ミスがあり、少しドタバタしていた印象が強かった。一方でシュミット・ダニエルは足下の技術に定評があり、身長197cmと高さや相手に与える威圧感といった点でも申し分ない。森保ジャパンの一員として出場した試合でも安定したパフォーマンスを見せており、彼の起用も視野に入れるべきではないか。
もちろん、A代表の公式戦となるとシュミットにとって未知の舞台。権田にはこれまでゴールを守ってきた実績がある。イラン戦という大一番で変更するのは現実的ではないかもしれないが、果たして森保監督はどのような決断を下すだろうか。
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