W杯以降は絶好調だったが…
まさかの結果だった。韓国代表が伏兵カタールに敗れ、AFCアジアカップ2019から姿を消した。
韓国代表は25日、UAEのアブダビで開催された準々決勝。78分、アブドゥラジズ・ハティムの強烈なミドルシュートを防ぎきれず、0-1で負けてしまった。
1960年、ホームで開催された第2回アジアカップで優勝して以来、韓国は59年間無冠のままだった。しかしながら、この大会にかける覚悟はある意味で史上最高と言っても過言ではなかった。
大会直前まで韓国は順風満帆だった。パウロ・ベント監督率いるチームは昨年のロシアワールドカップ以降、9戦連続無敗を記録していた。ボール支配率を高めていく戦い方はどんな相手であってもチリやウルグアイといった強豪相手にも通用した。当たり前のように韓国国民の期待を一気に上昇させた。
選手たち個人の能力も悪くなかった。プレミアリーグで活躍するソン・フンミンやキ・ソンヨン、そしてDF陣にはワールドカップであのドイツを無失点で抑えた選手たちがほぼそのまま残っている。そこに韓国が誇る大型センターバック、キム・ミンジェも怪我から復帰していた。メンバー自体は韓国が招集できるベストに最も近い構成だった。
だが、アジアカップ本大会に入ると今まで見えていた長所が全く発揮できなかった。選手たちの動きは重く、決定機を作る作業もなかなかスムーズにいかない。大黒柱のキ・ソンヨンは大会途中で怪我による戦線離脱を余儀なくされてイングランドに帰国。エースとして脚光を浴びたソン・フンミンも体力の低下が顕著に表れた。