アンデルレヒトの森岡亮太【写真:Getty Images】
ベルギー1部のアンデルレヒトに所属するMF森岡亮太に対し、同じベルギー1部のシャルルロワが獲得への関心を示しているが、両チームの思惑の違いから交渉の状況は複雑化しているという。ベルギー『ヘット・ニュースブラット』が伝えた。
今季のアンデルレヒトで十分な出場機会を得られず苦しい時期が続いていた森岡。冬の移籍市場でアンデルレヒトを離れる可能性も噂され、日本人選手の多く所属するシント=トロイデンなどに加えて、新たにシャルルロワからの関心も報じられていた。
シャルルロワは中心選手だったMFクリスティアン・ベナベンテをエジプトのクラブに放出し、代役候補として森岡に目をつけているようだ。アンデルレヒト側も森岡の放出に応じる構えであり、本人もシャルルロワへの移籍を望んでいるとみられている。
しかし、移籍に向けた交渉はスムーズに進んではいないようだ。アンデルレヒトは森岡の獲得時に支払った300万ユーロ(約3億7000万円)を回収するため完全移籍での売却を希望しているが、シャルルロワはより慎重な姿勢で、買い取りオプション付きのレンタルを希望しているという。
移籍成立に向けたもう一つの障害は、リーグ戦での両チームの状況にもあると伝えられている。現在7位のシャルルロワとしては、6位以内でのプレーオフ進出を目指すため補強を希望。だがシャルルロワと勝ち点わずか1差で現在5位のアンデルレヒトは、森岡が新天地で「爆発」し、アンデルレヒトをプレーオフ圏外へ転落させる可能性も恐れているようだ。
そのためアンデルレヒトとしては、当初は森岡を他国リーグへ放出することを望んでいた。だが中国やカタールからのオファーには本人が難色を示したようで、アンデルレヒトは難しい選択を強いられる状況に置かれている。
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