イラン代表のカルロス・ケイロス監督【写真:Getty Images】
AFCアジアカップ2019で順調な戦いぶりを見せ、危なげなく準決勝まで勝ち進んできたイラン代表だが、カルロス・ケイロス監督は自らのチームが「優勝候補ではない」と主張している。アジアサッカー連盟(AFC)公式サイトが同監督のコメントを伝えた。
今大会は優勝候補と目される強豪国の苦戦が目立っており、日本代表もここまでの5試合が全て1点差。韓国代表やオーストラリア代表もグループステージから厳しい戦いを強いられ、決勝トーナメントに入ってからも延長戦やPK戦を戦っている。
一方で、イランは強豪国の中で唯一とも言える順調な戦いを見せてきた。グループステージを2勝1分けで首位通過し、決勝トーナメントに入ってからもオマーンに2-0、中国に3-0で勝利。ここまで5試合を失点ゼロに抑えている。
だがケイロス監督は中国に快勝を収めた試合後に、「我々が優勝候補だと言われるのは正しくない」とコメント。「今大会の優勝候補は3ヶ国しかない。日本と韓国とオーストラリアだ」と主張した。
イランが設定していた目標は4強進出であり、すでに目標を達成したとしつつ、準決勝の日本戦に向けては挑戦者の立場を強調。「これからアジアサッカーの有力国である“巨大ザメ”が襲いかかってくる。日本や韓国がやってくる。これまで以上の戦いをしなければならない」と語った。
「謙虚な姿勢を変えずに進んでいくべきだ。中国戦でやれたことは(日本戦では)うまくいかないだろう。試合ごとに成長していくことが必要だ」とケイロス監督。28日に行われる日本との試合に向け、改めて気を引き締めている。
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