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日本代表 6年前

日本代表は泣くか笑うか…ベトナム戦でアジアカップ初VAR導入。理解したい最新ルールと仕組み

日本代表は24日、AFCアジアカップ2019の準々決勝でベトナム代表と対戦する。この試合からはアジアで初めて、ビデオ・アシスタント・レフェリー、通称「VAR」が導入される。ロシアワールドカップで注目された最新テクノロジーはどのような仕組みとルールで運用されるのか。大一番を前に改めて確認しておきたい。(取材・文:舩木渉【UAE】)

text by 舩木渉 photo by Getty Images

日本代表、アジアカップ4強への戦い

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日本対ベトナムでVARがアジアカップで初お目見え【写真:Getty Images】

 いよいよAFCアジアカップ2019も準々決勝まで到達した。24日には他に先駆けて日本代表とベトナム代表が激突する。

 この試合からは「アジアカップ初」の新たな取り組みも始まる。それは「ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)」の導入だ。昨年のロシアワールドカップでおなじみとなったテクノロジーを用いての誤審を防ぐ仕組みはどのように運用されるのか。改めて確認していきたい。

 まず、VARはピッチに立つ主審や副審とは違い、室内に設けられたモニター室から仕事をする審判員のことを指す。アジアカップでは決勝トーナメント1回戦まで、通常の「主審+副審2人+第4審判」のセットに加え、アシスタント・アシスタントレフェリーと呼ばれるゴールライン上の追加副審2人も含めた6人各試合を担当していたが、準々決勝からは「主審+副審2人+第4審判+正VAR+副VAR2人」という組み合わせでそれぞれが無線機器でコミュニケーションを取りながら試合を裁く。

 ロシアワールドカップではVARに正副合わせて4人が配置されていたが、アジアカップでは3人になることも注目点だ。半年前の世界最高を決める舞台での場合、正VARが上部モニターでメインカメラの映像と4分割された下部モニターを確認、副VARの3人がそれぞれメインカメラ、オフサイドラインカメラ、テレビ映像を確認する役割を担ったが、アジアカップではこれらの配置にも変化が出るだろう。

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VARはモニター室で映像を確認し、無線でピッチ上の主審に助言を送る【写真:Getty Images】

 なお、ロシアワールドカップでは首都モスクワにVARセンターが設けられて各会場の映像を1箇所で確認する体制だったが、アジアカップでは決勝も行われるアブダビのザイード・スポーツシティ・スタジアムに同様のVAR室が設置されて各試合に対応する予定。準々決勝以降は2試合以上が同時に開催されることはない。

 今大会初のVAR対象試合となるのが日本対ベトナムで、ピッチ上の主審はモハメッド・アブドゥラー・モハメド氏。UAE出身の40歳で、ロシアワールドカップにも派遣された他、国内リーグでもVARを経験済みだ。

 また正VARとしてオーストラリア人のクリストファー・ビース氏、副VARの1人として欧州から派遣されたイタリア人のパオロ・ヴァレリ氏が日本戦を担当することが発表されている。アジアカップでのVARを導入するにあたって、担当する審判員たちには昨年9月から継続して特別な研修が施されているという。国内リーグで導入実績がなくVAR経験のない審判員もいて、必要な数の人材が足りていない現状もある。

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