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日本代表 6年前

「優勝以外は失敗」。柴崎岳が達したい“あの領域”。アジアカップで示すべき苦境での振舞い

日本代表は24日、AFCアジアカップ2019の準々決勝でベトナムと対戦する。成長著しい東南アジアの新興国に対し、森保ジャパンはどのような戦いを見せるか。注目は柴崎岳のリーダーシップ。背番号7の輝きなくして、大会制覇を成し遂げることはできない。(取材・文:元川悦子【UAE】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ベトナムは劇的な進化を遂げている

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柴崎岳【写真:Getty Images】

 アジア最強の呼び声高きイラン筆頭に、前回王者のオーストラリア、同準優勝の韓国ら強豪国が8強入りした2019年アジアカップ(UAE)。彼らライバル国との真っ向勝負に挑むためにも、日本は24日の準々決勝・ベトナム戦(ドバイ)で確実に勝利しなければならない。4年前はこのステージで伏兵・UAEにPK負けという不覚を取っているだけに、同じ失敗は絶対に許されない。

 今回の一戦はボール支配23.7%・シュート3本という大苦戦を強いられたサウジアラビア戦(シャルジャ)から中2日。ベトナムより1日休養日が少なく、移動も伴う過酷な日程だ。しかも、森保一監督率いるU-21日本代表が昨年8月のアジア大会(インドネシア)でベトナムU-23代表に0-1で敗戦。東南アジアの新興国が劇的な進化を遂げているのは紛れもない事実である。

 長友佑都(ガラタサライ)も「ベトナムは永遠に走れるんじゃないかっていうくらい走れる。2度追い3度追いを何の苦痛もなくやってくる。甘く見ていたら足をすくわれる。明日は間違いなく苦戦しますよ」と警鐘を鳴らしていた。

 とはいえ、今大会の彼らを見ると、グループリーグでイラクとイランに敗れ、ラウンド16のヨルダン戦もPK戦で辛くも白星という状況。90分で勝ち切ったのはイエメン戦だけで、4戦全勝の日本に比べると実績的には見劣りする。

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