UAEで行われているAFCアジアカップでベトナム代表のパク・ハンソ監督は24日に行われる準々決勝日本代表戦に向けて前日会見に望んだ。

　パク監督は冒頭「日本はこの大会で最も強いチームの1つだ。日本代表にはウズベキスタン戦とサウジアラビア戦で大きな違いが見られた。サウジアラビア戦をスタジアムで見た時は驚きだった。GKを除くほとんどの選手がヨーロッパでプレーしていて、彼らには大きな経験があり、個々にテクニックがあり、能力が高い。我々はあらゆる面で全力を尽くし、完璧な準備をして日本に勝つということに挑戦していきたい」と日本の印象について語った。

　若手の育成に力を入れてきたベトナムは近年、着実に結果を出してきている。2017年、U-20ワールドカップで初出場を果たすと2018年にはAFC U-23選手権では準優勝した。「ベトナムのユースシステムは経済的にも進歩しているし、ベトナムのフットボール界も同様だ」と話すパク監督は「だが、私の見解ではまだユースシステムは完璧ではない。ごくわずかないくつかのアカデミー、あるいはクラブは優れた施設やユースシステムを持っているが、まだまだ成長しなければならない点はたくさんある」と今後さらに進歩する可能性を語っている。

　昨年夏に開催されたアジア大会では森保一監督が率いたU-21日本代表を1-0で下している。「アジア大会でベトナムにたった一度負けたというだけで評価すべきでないと思っている」と冷静に分析するパク監督は「短期間でチームが劇的に強くなれるとは思わないが、どんな結果もありうる。この大会に参加したことがベトナム代表や選手たちにとっていい経験になると信じている」と話す。

　続けて「多くの解説者が日本の勝ちを予想するだろうが、ベトナム代表にも勝利の可能性はかなりあると思っている。明日勝つために分析していくのは非常に難しいが、私は選手たちがピッチ上で最後まで恐れることなく戦ってくれると信じている」とジャイアントキリングを虎視眈々と狙っている。

（取材：舩木渉、文・構成：編集部）

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