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PSGにとって最大の難敵? 仏大手紙とのバトル勃発。FFP問題に選手の不仲説、背景には何が

text by 小川由紀子 photo by Getty Images

自由度の低いPSGの管理体制

 と思うのだが、ここまで噛み付いたとなれば、PSGがFFPによほどナーバスになっている、というのがひとつ。それから、クラブからの抗議文にはエディンソン・カバーニについての記事への非難も列記されていたから、これまでレキップ紙がたびたびPSGに対して極端な内容の記事を配信していることへの我慢が限界に達した、ということか。

 PSGの抗議を受けてレキップ側は、「通達は遺憾だが、我々はスポーツメディアとして、PSGの報道も続ける」と冷静に対応した。

 また、フランスのスポーツイベントで取材を管理しているフランススポーツジャーナリスト組合(UJSF)も即座に動いて、報道の自由を妨害するPSGの行為に対して、他のメディアも署名した訴状をクラブに送るという処置をとった。

 PSGには、レキップ紙の記者を永久追放する気などなかっただろうから、ここらで一発「威嚇」した、という感じだろうが、客観的に見ると、彼らの行為はPSGが報道に神経を尖らせていることをことさら強調しただけだった気がする。

 PSGはここ最近、メディアをかなり統制していて、選手との個別インタビューの時でも、全質問を事前にチェックし、聞いてはいけない質問はあらかじめ弾かれ、提出していない質問をその場でするのはNG、インタビューには広報スタッフが同席して見張る、という、なんとも自由度の低い管理体制をとっている。

 その反動で、というわけでもないだろうが、メディア側も、レキップ紙にしても言いたい放題な面もある。

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