香川の言葉もつながる出場機会が減少した理由
11月に行われた3試合の内、出場したのは24日の対FCシャルケ04戦の1試合に留まった。
12月に入ると、3日の対バイヤー・レバークーゼン戦では先発したが、58分に途中交代。それから8日のバイエルン・ミュンヘン戦、14日のVfLボルフスブルク戦、18日のボルシアMG戦と、3試合連続でベンチを温めることになった。22日の対SCフライブルク戦で、57分から途中出場し、ひとまず前半戦を終えることになった。
なぜ、出場時間は減っていったのだろうか。ニュルンベルクの試合を多く取材する日本人記者によれば、大雨に見舞われたレバークーゼン戦の後で、久保は、次のようなコメントを残したという。
「毎回、毎試合やるポジションが違いますし、求められることは変わってくるので、その中で自分が結果を出すにはどうしたらいいかなあ…って毎試合考えながらやっています。
まだ点を取っていないので、どの試合でも早く点を取りたいので、僕にとって(次のバイエルン戦)は、1試合に1回は必ずチャンスが来ると思って準備してやるのが一番いいかなあと思う。毎試合シュートは打つので、それが入るかだったり、うーん、まあ、ちょっとしたものだと思うので、なんとか1点取りたいですけどね、まずは」
そこで思い起こされるのは、香川が残した前述の言葉である。
「結果を残せば、さらに上を目指せる環境でもある」
「結果を残せば」――。
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