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久保裕也の可能性は閉ざされたのか? 出場時間激減の理由とドイツで再浮上するための条件

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川も認めていた力。裏腹に…

 後半戦の初戦を1-3で落としたニュルンベルク。1部残留を目標に掲げるバイエルン州北部の古豪にとって、出鼻を挫かれる敗戦となった。試合後、久保は、会釈をしながら「すみません」と一言残し、取材エリアを静かに通り過ぎて行った。

 昨年8月、ベルギー1部所属のKAAヘントから1年間の期限付きでニュルンベルクに移籍してから、およそ半年の月日が経とうとしている。当初は出場機会に恵まれていた。デビュー戦となった8月25日のヘルタ・ベルリン戦から、4試合連続で先発フル出場。9月26日に行われたボルシア・ドルトムント戦では、試合後に香川真司が次のように評していた。

「ユウヤ非常に良かったですね。ユウヤのチームですし…だと思いましたし。2部から上がってきた中で、チーム事情は大変だと思いますけど、こういう中でアピール出来たら、次が見えてくると思う。だから彼にとっては非常に厳しい環境ではあるけど、でも結果を残せば、さらに上を目指せる環境でもある。『ドイツに来ることができて本当に良かった』という話をさっきもしていたし。

 今日は、もう、こういう日もあると(0-7のスコアで敗戦)。次はデュッセルドルフとの試合みたいなので、そこに集中した方が良いと思います。でも、楽しそうだったので、彼、これからだと思いますね」

 ジグナル・イドゥナ・パルクで同じピッチに立った香川が、ニュルンベルクのことを「ユウヤのチーム」と捉えたように、加入直後から早くもチームに馴染み、中心選手の様相を呈していた久保。しかし、香川の「これからだと思います」という言葉とは裏腹に、次第に出場機会は限られていく。

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