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久保裕也の可能性は閉ざされたのか? 出場時間激減の理由とドイツで再浮上するための条件

ドイツ・ブンデスリーガ第18節、ニュルンベルクはヘルタ・ベルリンとホームで対戦して1-3と敗戦を喫した。ニュルンベルクに所属する久保裕也はベンチスタート。移籍当初は得られていた出場機会も減少している。ベルギーからさらなる高みを目指してドイツへと渡った久保だが、その可能性は閉ざされてしまったのだろうか?(取材・文:本田千尋【ニュルンベルク】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

投入されたのは2点ビハインドの82分

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久保裕也【写真:Getty Images】

 可能性は、閉ざされつつあるのだろうか。

 1月20日、春の陽射しと凍てつく寒さに覆われたマックス・モーロック・シュタディオン――。

 ブンデスリーガ第18節、ヘルタ・ベルリンをホームに迎え撃った1.FCニュルンベルクは、[4-1-4-1]の布陣でブロックを構築。敵の3バックを中心にボールを回されながら、腰を据えてじっくりと構え、カウンターに活路を見出そうとした。しかし、両チームの間にそもそもの戦力差があることは、どうしても否めない。

 15分、いとも簡単にヴェダド・イビセヴィッチに縦パスを通されると、そのまま背番号19にダヴィ・ゼルケとのワンツーでするすると中央突破を許し、先制弾を献上する。

 昇格組で最下位のニュルンベルクが、ヨーロッパリーグ出場圏を伺うヘルタからボールを奪ったとしても、すぐに奪い返されてしまう。カウンターに出ることもままならない。前半が終わりに近づいた42分に、セットプレーからの一連の流れで1点を返すのが精一杯だった。

 50分、70分と、悠々とパスを繋がれた後で、オンドレイ・ドゥダに2ゴールを叩き込まれる。鋭いドリブルが売りのヴィルギル・ミシジャンの仕掛けも、きっちり2枚で対応されるなど、手の内は研究され尽くされているようだった。

 劣勢の最中、久保裕也が投入されたのは、82分のこと。だが、2点のリードが開き、敗色が濃厚となった後では、仕事をすることは難しかっただろう。味方との呼吸もなかなか合わず、日本人MFが一矢報いることはできなかった。

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