大迫に無理はさせられない
ボランチは柴崎岳と遠藤航。共に推進力を生み出せる選手で、中盤でのボール奪取から速い攻撃に持ち込みたいところ。2列目は左サイドが原口元気。出場したトルクメニスタン戦とオマーン戦ではゴールに絡んでおり、今回も持ち味を発揮することが求められる。
右サイドは堂安律、トップ下は南野拓実。若い2人にはさらなる活躍を期待したい。堂安は初戦で『らしさ』を示して1得点を挙げたが、南野は苦しんでいる様子。決勝トーナメントの舞台でチームを勝利に導ければ自信に繋がるはずで、サウジアラビア戦はその足がかりとしたい。真剣勝負ではあるが、彼らにとっては『追試』でもある。
1トップは武藤か。大迫は復調の兆しを見せているようだが、優勝を目指すならここで無理はさせたくない。武藤はウズベキスタン戦でゴールを奪っただけでなく、その他のプレーでもチームに貢献した。
サウジアラビアはグループリーグでボールを保持する戦いを見せており、今回もそのままなら日本としては戦いやすいかもしれない。昨年行った国内での5試合では素早い切り替えからの速攻で威力を発揮しており、攻撃陣としては望むところなのではないか。武藤のアグレッシブなランニングも生きると思われ、2列目と共にゴールになだれ込むような攻撃を仕掛けたいところ。
決して楽ではなかったグループリーグを経て、選手たちはより気を引き締めて臨むはず。延長戦やPK戦も視野に入れつつも、90分で勝利できればベストだ。選手交代のタイミングなど森保一監督の采配にも注目だ。
【了】