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アーセナル、実力を示した最高の90分間。チェルシー戦勝利の原動力となった2トップの働き

現地時間19日に行われたプレミアリーグ第23節、アーセナル対チェルシーの一戦は2-0でホームチームが勝利している。CL出場権獲得に向け負けることが許されなかったアーセナルは前半から圧倒的な試合内容でペースを完全掌握。「気持ち」を前面に押し出しての、完璧な勝利だった。(文:小澤祐作)

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

ハードワークを怠らず。アーセナルの完勝

アーセナル
アーセナルはチェルシー相手に2-0の完勝を収めた【写真:Getty Images】

 気持ちを見せ続けた完璧な勝利だったと言えるだろう。プレミアリーグ第23節、アーセナル対チェルシーの“ビッグロンドンダービー”はホームチームにとって最高のゲームとなり、同時に大きな勝ち点3獲得となった。

 同試合が行われる前の時点でアーセナルは5位、チェルシーは4位という位置につけていた。両者の勝ち点差はその時点で「6」。チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を目指すアーセナルにとっては、これ以上差を広げられるわけにはいかない。6位のマンチェスター・ユナイテッドも復調の兆しを見せ始めており、チェルシーとの一戦を落とせば5位の座も失うところだった。

 しかしそんな重要な試合を、アーセナルのイレブン達は「気持ち」を前面に押し出し、見事に乗り切った。立ち上がりから猛烈なプレスを与え、チェルシーのミスを誘発。相手陣内深い位置でボールを奪っては、その多くをフィニッシュまで繋げた。

 チェルシーは基本的に前にボールを蹴り出さず、GKケパ・アリサバラガを含めた11人全員が丁寧にボールを繋いでくる。そんな同チームの長所をアーセナルの選手たちは見事に封じた。しかしながら、自分たちのストロングポイントは消さない。リスクも大きかったが、選手たちは90分間ハードワークを続け、最後まで粘り強く戦った。

 ルーカス・トレイラは足をつりながらも最後までプレー。グラニト・ジャカやマテオ・ゲンドゥージも90分間ピッチを動き回り、ローラン・コシェルニー、ソクラティス・パパスタソプーロスの2CBも集中力を切らさなかったのである。

 この日のアーセナルのチーム力は申し分なかった。そういった意味でも、チェルシー戦の勝利は必然だったのかもしれない。

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