ベティスの乾貴士【写真:Getty Images】
スペイン1部のベティスに所属する日本代表MF乾貴士は、同じスペイン1部のアラベスへの移籍に向けた交渉が進んでいると報じられている。アラベス地元メディア『ノティシアス・デ・アラバ』が17日付で伝えた。
乾は昨季まで3年間エイバルで活躍したあと、今季からベティスへ移籍。だが開幕当初こそ継続的に出場機会を得ていたものの、その後はポジション争いで苦戦が続いている。
ベティスは冬の移籍市場でメキシコ代表MFディエゴ・ライネスを獲得したこともあり、乾の獲得を望むクラブがあれば放出に応じる可能性もあるとみられている。サイドアタッカーの補強を必要とするアラベスと思惑が一致し、交渉が進んでいると現地メディアは報じている。
アラベスでプレーしていたMFイバイ・ゴメスは、冬の移籍市場でアスレティック・ビルバオへ移籍した。クラブはその代役として、スペインでのプレー経験があり即戦力となれる選手を探しており、乾はその条件に一致するとみられている。今季のベティスでは苦戦しているとはいえ、エイバルで見せた活躍は高く評価されているようだ。
アラベスのスポーツディレクター(SD)であるセルヒオ・フェルナンデス氏は2015/16シーズンにエイバルでもSDを務め、乾のことはよく知っている。また、アラベスは乾を通して日本市場へのアピールが可能となることにも魅力を感じているという。
ベティスとアラベスとの間では、合意に向けた交渉が「かなり進展」しており、近日中に決定の可能性もあると伝えられている。移籍の形式は買い取りオプション付きレンタルが想定されるとのことだ。
アラベスは今季のリーガで好調な戦いを見せ、前半戦を終えた段階で5位。7位のベティスより上位に位置しており、来季チャンピオンズリーグに出場できる4位とわずか1ポイント差につけている。
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