「アジアカップで優勝、ジュビロでトップ4」
Jリーグでのプレーを選んだのは「ウズベキスタン人選手がJリーグでも戦えるというのを見せたかったから」。ムサエフは自らがウズベキスタン人として初のJリーガーであることを自覚し、後進に道を作るためにも日本での挑戦を選んだ。「日本にはJリーグという素晴らしいリーグがあって、サッカーに集中するために全てが揃っている」と今の環境に満足しており、他の選手もJリーグに挑戦することを望んでいる。
最後に、ムサエフにとって初めてのアジアカップでの目標、そして磐田で迎える3年目のシーズンに向けた意気込みを聞いた。Jリーグで戦えているからこそ、ウズベキスタン代表でのキャリアがあり、その両輪はどちらかが止まってしまっては意味がない。
――今回のアジアカップでの目標を改めて教えてください。
「ウズベキスタンはこの大会でチャンピオンになることを目指している。もちろん難しいことだというのはわかっているよ。でも、優勝に向かって挑戦していくだけだ。僕個人としてもチャンピオンになりたいし、大怪我から復帰して自分はもう何も問題ないというのを示したい」
――アジアカップが終わったら磐田での新シーズンに合流します。クラブでの2019年は、アジアカップとは違う大きな挑戦になりますね。
「日本に戻る必要があるから、休息の時間はないね。2月23日にはJリーグが開幕する。今年はトップ4を目指したいと思っているよ」
アジアでもJリーグでも大きな目標を掲げげているムサエフ。17日の試合では、日本代表の前に大きな壁として立ちはだかるか。ウズベキスタン代表のエクトル・クーペル監督は「何人か入れ替える」と2戦目までと異なるメンバーで日本戦に挑む意向を示しており、磐田のダイナモにもスタメン出場のチャンスがある。グループ1位の座をかけた日本対ウズベキスタンは現地時間17時30分(日本時間22時30分)キックオフ予定だ。
(取材・文:舩木渉【UAE】)
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