大怪我からカムバック「膝はもう100%」
――初めてのアジアカップはいかがですか?
「全てが素晴らしい。すでに6ポイントを獲得して、いいスタートを切ることができた。明日は難しい展開になるだろうけれど、重要な試合だ」
――明日は日本代表戦です。磐田でプレーしているムサエフ選手にとって特別な試合になるのではないでしょうか。
「そうだね。でも、僕だけじゃなくウズベキスタン代表全体にとって重要な試合だ。僕たちはグループ1位で決勝トーナメントに進みたいと思っているからね」
――ウズベキスタン代表はこれまで何度も日本代表と対戦していますが、どんなイメージを抱いていますか?
「僕たちはグループリーグでの戦いも見てきた。日本代表はパス交換のスピードがすごく速いし、選手の質も高い。誰か1人だけが素晴らしいのではなく、優れた選手ばかりが揃っているチームだと思う。もちろん日本の選手たちのことはよく知っているけれど、1人だけを特別に扱うことはしたくない。全員が素晴らしいし、チームとしてもまとまっていると思う」
ムサエフは今大会、グループリーグ第2戦のトルクメニスタン戦に76分から途中出場したのみと、決してウズベキスタン代表の主力というわけではない。だが、そもそも彼はアジアカップに参戦できるかも危うかった。
昨年3月末に出場したウズベキスタン代表でのモロッコ戦、そこでムサエフは右ひざ前十字じん帯損傷と外側半月板損傷という大怪我を負ってしまったのである。診断結果では全治6ヶ月の重傷だった。だが、そこから見事にカムバックを果たし、J1終盤戦の第32節・FC東京戦で公式戦に復帰する。
――昨季はムサエフ選手にとっても磐田にとっても非常に難しい1年だったと思います。改めて振り返ってもらえますか?
「そうだね。僕は大怪我をしてしまった。そこから復帰できたことを神様に、チームにも感謝したい。彼らは本当によく助けてくれた。ジュビロはプレーオフでJ1残留を決めることができた。今季はジュビロにとっても僕にとっても全てがうまくいく1年になればいいと思っている」
――大怪我から復帰してピッチに立った時のことを覚えていますか?
「大怪我から復帰して最初の試合は、FC東京戦だった。10分くらい出ることができて、チームも1ポイントを確保できてよかった。やはり大怪我の後というのは非常に難しい。長い間プレーしていないと、コンディション面は特にね。でも、今は何も問題ない」
――もう膝の状態は100%に戻っていますか?
「もちろん。今はもう100%だよ」