スーパースターの存在感
ソン・フンミンは優勝を目指す【写真：Getty Images】
韓国は後半4分に追加ゴール。これもまたソン・フンミンから生まれた。コーナーキックから鋭いキックを入れると、韓国の大型センターバック、キム・ミンジェが豪快なヘッド。ソン・フンミンの今大会初アシストでスタジアムは韓国ムードになった。結局この試合は2-0の勝利。韓国が3戦全勝、グループリーグ1位通過が決定した。
スーパースターの存在感はグラウンドだけではなかった。試合後、ミックスゾーンに出たソン・フンミンは「疲れてないのか」という質問に対してほほ笑みを見せながらこう言った。
「この日程はまるでボクシングデイのようだ。試合が毎日続いている。でも私はサッカーが好きだ。代表のユニフォームを着ることももちろんだ。みんながみんなこの機会が得られるわけではない。そして私が来る前まで、代表のみんながここで苦労してきた。だから私も責任感を持たなければならない。この1試合に勝つために来たわけではない。もっと頑張りたい」
ソン・フンミンにベント監督も大絶賛。公式会見に出場した指揮官は「ソン・フンミンはグラウンドで影響力を持つ選手。そのメンバーに入ることで攻撃におけるオプションが生まれる。もちろんまだ問題も残っているが、彼の努力や犠牲には満足している」とたたえた。
『ソン・フンミン エフェクト』で勝ち抜けた韓国は22日にベスト16を戦う。相手はまだ決まってないが、A・B・F組の3位と戦う。優勝の最有力候補イランと決勝までは当たらない。日本がグループ1位通過なら、また決勝までは当たらない。過去2大会で3位（2011年大会）や2位（2015年）を経験しているソン・フンミンは優勝を目指す。その第一歩を豪快に踏み出した。
（文：キム・ドンヒョン）
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